ネット炎上する子ども→しらなかった・わからなかったですまされない壁

衝撃的な記事を読みました。

IT大手グリーの小木曽健さん(43)が、自身の経験からネットで炎上することのコワさを語ってくれてます。それを信原一貴さんが記事にされていました。

少し前にはコンビニや牛丼チェーン店などで、アルバイトのスタッフが不適切な行動をネット上にアップして、新聞やニュースにも乗る騒ぎになりましたね。

彼らのその後があまりにも悲惨すぎる!

もし自分の身に降りかかったらということを考えると、本当に恐ろしいです。

以下記事から引用させていただきます。炎上を起こしてしまった子供たちの末路です…

炎上事件を反省して、必死に勉強した中学生がいます。がんばって、私立高校の推薦合格をとりました。
 決まったその日に、推薦が取り消されました。私立高校に電話が入ったんですね。「お前ら間抜けな学校だよな。あの子昔なにやったか知ってる?そんな人間に推薦出しちゃうなんて、ネットでいい笑い者になるよな」と。
 私立高校が慌てて事実確認して、推薦を取り消したんです。私は直接、都道府県をまわって確認しました。過去のネット炎上が発覚したことによる推薦取り消し。これは日本中で起きています。

恋人と結婚しようと、相手のご両親にあいさつにいく。返事は「あなた昔炎上やらかしたらしいわね。そんな人と結婚させるわけないでしょ。帰りなさい」。恋人の親戚がネット検索して、過去の炎上に気づいたんです。
 結婚話がばっと消えてなくなりました。これも実話です。大阪府内に住んでいた20代の女性。過去にやらかした炎上のせいで、結婚できなかったんです。その子は、ショックから行方不明になりました。

ネットの世界にあげてしまったものは、永遠に消えることはないんですね。自分でそのあと頑張っても、過去の過ちがずっと尾を引いてしまいます。自ら人生に対して思いかせをしょわせてしまうのは、本当にもったいないです。

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炎上の先に待っているのは、果てしない焼野原か…

自分がネットを使いこなせないことは、子供にも教えることができないということ

僕が大学にいっていた2000年代後半、ネットについてこんな風に教わっていました。

『ネットの情報は半分うそだから、話半分に見ていた方がいいよ』

不思議とこの文言はことわざのように、大学の先生からちょっとした大人まで広く慣用句として使われていました。しかし、今この言葉をとらえなおしてみると、いくつか見落とせない問題点があります。

  • まず、『ウソの世界なら、普段かけないようなことも書いてもいいんだ』と思ってしまいかねないところ
    →人がウソを書いてるんだったら、自分もウソを書いていいんじゃないかと思っちゃいますよね。特に日常生活にストレスが溜まっている人や、退屈な日々を過ごしている人なんか、刺激を求めてネット上に過激な文や写真をあげてしまいます。
  • 実は誰が書いたかバレバレなのに、ネット上の発言に責任を持たなくてもいいと思ってしまうところ。
    →実はネット上に投稿しますと、だれがなんどきどのような情報をあげたのか、しっかり記録されてます。『IPアドレス』というのをご存知ですか?IPアドレスとはネット上の住所のようなもので、投稿にはこちらの情報が紐づいています。
    →こちらの記事が詳しいです。
  • そもそもウソかどうかわからないのは、リアルな世界も同じだという前提に立ってないのが危うい事
    →口コミにせよ新聞の情報にせよ、それが本当かどうかは自分自身でウラを取らない限りわかりません。自身の体験以外は全部二次情報なんですから。『話半分に見る』なんて甘い読み方で真偽がわかりますか?ネット上でもウラを取る前提で文章に挑まないと有効活用なんてできません。フィクションの世界をザッピングして楽しみたいなら初めから小説や漫画を読んだ方がよっぽどましです。

たぶんこの慣用句を唱えている人も、自分ではネットを使いこなすことができないんでしょう。だから、自分とはちょっと距離を取ったような発言になるのです。「自分は話半分に見てるから鵜呑みにしてないよ。」と距離をとることで自分自身を守った気になっているのでしょう。

その場は取り繕うことができるかもしれません。ですが、自分の子供がもしネットの使い方を誤ってしまったらどうでしょう。それが、上記のような発言をして、子供が『ウソの世界なら何でも書いていいんだ』と思ってのことだったら…恐ろしいですよね。

では、そんなことにならないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。


ネット上もリアルと変わらないことを教える。人格全体を育てる

やるべきことは本当に明確なのです。

ネット上の発言はずっと残ってしまう。悪口もみんなに見られてしまう。それならば、『ネットでも普段と変わらない人格で発言すること』を子供に伝えてあげたらいいのです。

おおっぴろげに人の悪口を言わない。人の秘密をもらさない(君を信頼したから話してくれたことかもしれない)。倫理観をもって人に接する。自分の嫌なことは直接人にしない。

これは全部、ずーっと大切だよって言われてきたことです。

ウソの世界だよって教えることよりも、ネットの世界でも一人の立派な人間として自立しなさいと教える方が間違いなくその子を立派にします。ネットの世界で信頼を勝ち取ることができるということは、リアルな世界でもよっぽど魅力的なはずです。

人間性というのはどうしてもにじみ出ますから、SNSで『今日も忙しかった~疲れた~』なんてつぶやく人は『陰険なんだな』って印象になりますよね。

どうせこれからネットとリアルな世界はより密接に近づいていきます。だから、両方で信頼を持ってもらえるような子に育てるのがいいんです。

そうしたら、炎上するような行動をとったらどんな未来がまっているか、自分自身で容易に想像できるようになります。


まとめ

ネットはリアルとおなじ!